一穂ミチさん

最近は新刊ばかりを図書館で借りてきている。そしてなかなか面白い作品にばかり巡り会えているのだが、この間読んだ一穂ミチさんの短編集が秀逸だった。よくもまあこんな事が浮かぶものだわ。さすが小説家！その中の一つで、死んだ人間が猫になって妻に拾われて暮らす話が、絶妙な大阪弁の一人称で構成されてて最高だった。面白いのに泣いてしまった。人間は死んで初めて、その直前の人生を見直すんやな。まあ、死ぬ直前に見直す人も居てるんやろけどさ。そんなん死んで見やんと、自分はどっちのタイプかわからんけどさ。