らびはうす

カオスな迷宮です♬

「時のK-city」

思い出した!2日前から気になっていた曲のタイトル。眠れない今、ようやく思い出せた。チェッカーズの名曲。それは看護学校の修学旅行で東京に行った時のこと。修学旅行と言っても、まずは本社見学と挨拶。それから他の有名大病院の見学、医療施設の見学。高校生の時のような遊び要素はほとんどなかったが、夕方から次の朝までの自由時間が旅行気分にさせてくれた。

その2年前、チェッカーズはまだ、ほんの駆け出しの新人バンドだった。1つ上の九州出身の先輩が、入学して間もないあたし達に「チェッカーズが来とる!」と興奮して告げに来たのだが、何の事だかさっぱりわからなかった。彼らは売り込みのために全国行脚をしていて、田舎のあたしの県にもやって来ていたのだ。先輩はそれを駅前まで見に行ってきたらしかった。チェッカーズはそれから瞬く間に人気アイドルとなり、こんな事なら、あたしも本物を見に行っておけば良かったと思ったものだ。

夜の自由時間にあたしは貿易センタービルに登った。生まれて初めて見る大都会の夜景に感動した。生まれ育った田舎とは雲泥の差で、こんな世界があるのかと心からワクワクした。なぜ、「時のK-city」を聴くとその時の光景が浮かぶのかはわからない。けれど、自然と泣けてくるのだ。今も。憧れ続けた東京。いつか住んでやると思いながら、もう30年以上経った。あたしは今も田舎に住み続けている。